ティラノミムス・フクイエンシス

ティラノミムス・フクイエンシスは何と新種の恐竜！

ティラノミムス・フクイエンシスは、福井県勝山市で発掘された化石が、新種の恐竜であることが明らかになりました。この恐竜は、学名を「福井産の暴君＝（ティラノ）もどき」という意味の「ティラノミムス・フクイエンシス」と名づけられました。ダチョウのような体形をしていて、体長は約2m、体重は20kgほどで、約1億2000万年前の白亜紀前期に生息していたとみられます¹。草食系のグループに属するが、骨の一部が肉食恐竜ティラノサウルスの仲間によく似ているため、学名は、「ティラノミムス・フクイエンシス（福井産のティラノもどき）」と名付けられました。

何を食べていたのか？

草食系のグループに属するが、骨の一部が肉食恐竜ティラノサウルスの仲間によく似ているため、学名は、「ティラノミムス・フクイエンシス（福井産のティラノもどき）」と名付けられました。口の周りの化石が見つかっていないため断定できないが、草食の可能性が高いとされています。

ティラノミムス・フクイエンシスの天敵は？

ティラノミムス・フクイエンシスは約1億2000万年前の白亜紀前期に生息していたとされています。その時代に生息していた肉食恐竜が彼らの天敵であった可能性があります。しかし、これはあくまで推測です。新種の恐竜であるため、今後新たな情報が発表されるでしょう。

オルニトミモサウルス類とは

ティラノミムス・フクイエンシスはオルニトミモサウルス類に分類されます。

オルニトミモサウルス類は、マニラプトル形類に属する恐竜の一群であり、ダチョウ恐竜とも呼ばれます。形態的特徴としては、小さくスレンダーな頭骨、大きな眼、長い首、腕、固まった尾、強靭な後肢などが挙げられます。腕と尾を除けば走鳥類と非常に似た体つきをしており、実際に生態にも共通点があったと推測されます。比較的原始的な属であるペレカニミムスやハルピミムスには歯がありましたが、より進化的なオルニトミムス科の種では歯が無く、くちばし状の口器になっています。オルニトミムスでは羽毛の化石が発見されており、他のコエルロサウルス類同様に羽毛を持っていたと推定されます。